しょしごと。

賛否両論、自画自賛。明日天気になるがよい。

安室奈美恵さんの東京ドームライブと私。

 

5月3日。ライブの朝、私は二日酔いで頭を痛めていたし悩ませていた。なんていうか、乃木坂の時もHYの時も、ライブの朝は必ず二日酔いだ。ライブにいく嬉しさがハイボールをいっぱい受け入れてしまうのだろう。ビールは飽きるんだよな…焼酎は飲み会では急ピッチになっちゃうしさ、レモンサワーは一見良さそうだけど悪酔いすんだ。

 

16時に東京ドーム前で。と友人からきているラインを見たのは朝9時。とりあえずもう一度寝たら頭痛がおさまるかも、とおもい昨日のチャンジャおいしかったなぁと右側を下にしてもう一度寝た。

 

安室奈美恵さんが今年引退をする。というのは去年の9月にニュースになった。なんでも25周年で引退をするとのことだった。そのニュースを知ったのは、確か仕事帰りに友達と飲みに行くために電車に乗っていた時だと思う。その友達は安室奈美恵さんがとても好きで、「今度一緒にライブいこう!」と盛り上がっていた所だった。なんてこったと思った。パンナコッタを食べたくなった。

 

小学生の頃、安室奈美恵さんは多分TK時代の全盛期だったと思う。私が知った時はなんというか「アフターズスクールってやばくね?」という時代だった。SPEED、MAX、そしてラスボス安室奈美恵。HEY×3というダウンタウンの音楽番組を私も家族も好きだった。田舎の秋田では、その番組とMステしか音楽を知ることが出来なかった。うたばん?TBSないんですよ…秋田はね…。

HEY×3の時のまっちゃんとのかけあいとか、浜ちゃんのつっこみとかみて、なんかイケイケで踊るし時代の最先端の子が出てると思った。すげぇ~スーパーモンキーズってなにぃぃ~?みたいな感じだったのを覚えている。小学生6年の頃、友達が安室ちゃんの真似をしてまゆげをめっちゃ細くしてたし、すっごいブーツ履いてたのを覚えている。だって下駄箱にはいらないブーツなんて雪国で見た事なかったんだ。その子はとても大人っぽくて中学生に上がった頃には彼氏ができていた。安室奈美恵を好きな子はみんな少し大人っぽかった。

 

それから、安室奈美恵が結婚、出産、離婚、そして母親の事件…などを体験するうちに私も大人になった。なんとなくもう小室哲哉の時代は終わったよねぇ、なんて思ってた。時代はアイドルだったから。私はもう大学に入学して「紺野あさ美めっちゃかわいい…」とか思っていた。けれど19歳になった夜に、カラオケでSWEET 19 BLUESを歌ってみたりもした。なんとなく帰り道、それを口ずさんだ。秋田からでてきて、カラオケでオールなんてして、それでいて大人のまねごとを楽しんでるそんな私には、いや多分ほぼ大半の19歳には必要な歌だったんだと思う。

 

気がついたら安室奈美恵はすごくなっていた。大学を卒業したころには自然とアルバムを購入していた。先輩が「安室奈美恵って多分日本がほおっておけないんだよね」といったのを覚えている。メディアに出る物が全てだと思っていたけれど、そうじゃなかった。安室奈美恵はやっぱり私の音楽の中に合った。

 

私はファン、といえるほどすべての曲を知っているわけではない。けれd、私の10代、20代、30代には彼女の音楽がふつうにあった。そんな人のコンサート、生歌…見たくないわけがない。そう思った。

チケットは私は外れたが、友人が当選した。当選した瞬間は驚いたけれど、だんだんと当選後は実感がなく、いたって平常心だった。というか、ライブ始まる前も平常心だった。彼女が登場した瞬間も、平常心だった。そこにいたから。安室奈美恵は32歳の私の前に、いた。

 

色んな思いが多分そこにはあって。いろんなファン、とか。きっと思い入れがすごい強い人とかもいて。私の目の前には安室奈美恵がいて。そこではライブが行われていて。演出とか、歌とか、微笑みとか、すべてが素敵で。そう思うと何か込み上げるものがあった。そうして、途中であの人は歌と踊りが好きなんだなぁという想いが沸き上がってきた。安室奈美恵は最高に、今の景色を楽しんでいるんだと思うと表現できない気持ちになった。

私は正直、音楽のあれとか、これとか。そういうのよくわかんなくて。でも、安室奈美恵の曲はすべて知っていて。それってすごいなって思って。途中で小室哲哉時代の曲が流れるたび、胸がどきどきした。ああ、体の中に時代の音楽が残るってこういう事なんだなって思った。

 

すごかったんだよ。安室奈美恵は。本当に歌うし、踊る。そうして演出をして誰かの心の支えになるように歌を添えるんだ。泣いてる人もいたし、とびっきりの笑顔の人もいた。どれが一番よかったかなんてよくわからない。よくわからないけれど、私は最後に歌ったhow do you feel now?が最高だったと思う。一緒に歩んできた気が勝手にしたから。

小学生の頃にであった彼女はもういなくなっちゃう。彼女の音楽は残るけれど彼女はもう残ってくれない。そう思うと切なかった、泣きそうになった。けれど、その曲が私の人生までも語ってくれた気がした。どうしてあんなに未来を気にせずに、笑った、語った、あらぶった……そうだ、どうしてあんなに私は全てにおいて楽しめたんだろう。20代のバカだろうか?10代の勢いだろうか。でもそのことを懐かしめる今の30代も楽しいよなぁ。また朝まで飲みたいなぁ、多分1時には眠たくなるなぁ。オールなんてできないよね、無理無理。でも、会いたいなぁ。あの頃のみんなに会いたいなぁ。そう思った。

 

キラキラの照明、完璧なライブ構成、盛り上がるファン、舞台上の小さな彼女。東京ドームには、安室奈美恵がいたんだ。何かを忘れてしまうかも。完璧に覚えていることなんてできないかも。それでも、あの時、一緒にいた。10代のわたしも、20代のわたしも多分そこにいた。どうしよう、安室奈美恵もういなくなるんだって。40代のわたしには彼女はいないんだ。最後、彼女が挨拶をした時にそう思った。

 

約2時間半?ぐらいのライブは終わり、私は東京ドームを出た。ドームって音が取りづらそうだったね、なんてわかったようなことを言って。友達は「本当に楽しんでた?」なんていう感じで色々探ってきたけど。なんとなく、騒げないんだよな。さみしくて。ライブのあとって特にさ。しかも、安室奈美恵はいなくなるしね。最後に笑顔でって言ってくれたからうじうじしないけど。でも不思議ともっと早くライブいけたらよかった、とか。もっと注目すればよかった、とか。そういう感情はなかった。多分、今だから、この年齢だからこんなに愛しく思える。こんなに素敵だと思えるんだなと思った。

大きな声もだせなかったし、手もあげれなかった。それでも、体が自然とリズムをとる。リズムをとれる。それが安室奈美恵の音楽だった。しみついてるなんていったら、変かな。変だろうなぁ。でも、そういうことなんだと思う。

 

ものすごく嫌な事があったり人生を詰まんなく感じたら、晴れた冬の朝に代々木公園を歩いてみたい。そんなことをしたって、その冬には安室奈美恵はいないんだけど、でも私のiphoneからはBaby don't cryを流して、なんとなく落ち込んだ気分を吹き飛ばしたいんだ。そういうことができる、そういう音楽を残してくれてありがとう。

 

ああ、きっと安室奈美恵の音楽は今の10代の人にだって青春だし、20代の人だって青春だし、30代、40代、50代にとっても青春なんだ。一生、きっと。

 

 今週のお題ゴールデンウィーク2018」